2011/04/15
中期計画の重要性第九講「経営管理体制の確立」9-2
執筆者: staff
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組織の概要と目的
2003/01/22
<組織の概要と要件> 管理はなぜ必要になるのでしょうか。それは、組織があるからだといえます。では、 組織とは何でしょうか。 1人で事業を興した場合、1人で全てのことをやらなくてはなりません。しかし1 人で全てをこなすのは限界があり、他の人を雇い仕事を分担していくようになります。 こうなりますと自分が雇った人の仕事の状況を把握する必要が出てきます。 このように、2人以上の人が集まると管理する必要が出てきます。また、企業です からその人たちが同じ目標に向かって業務を行わなくてはなりません。 こう考えると、組織とは、2人以上の者が同一の目標に向かい、それぞれが役割分 担をし、目的を果たすために集まったものだといえます。 そして、組織が烏合の集ではなく最大限の力を発揮するためには、以下の5つの要 件が必要になります。 1.共通の目的・目標があること →経営理念、事業分野規定(*)が必要な理由ともいえます。 2.社員さん一人一人の主たる役割が明確であること →効果的・効率的に物事を進めるために、また、適性の問題からそれぞれの適性 にあった主たる役割を与えることで、社員さんも能力を発揮できます。ここで、 「主たる」としてあるのは、他の社員さんが忙しい時など、お互いに協力して いくことが必要であり、一人一人が与えられた役割だけを行っていればよいと いうことではない、という意味があります。 3.縦横のコミュニケーションが円滑になっていること →相互の意思疎通ができていることともいえます。 4.お互いが関連を持って協力の意思と意欲があること →協力する意思と意欲が生まれるのは、感謝の気持ちを持っている時です。それ が使命感となって協力しようという意思や意欲を持つことができます。愛とい ってもよいでしょう。 5.組織共通のルールがあること <組織の目的> 組織を構成する個々の社員さんは、それぞれ長所と短所があります。しかし、個々 の社員さんの長所を寄せ集めれば、組織としての能力は高まります(個人凡人集合天 才)。 つまり、組織の目的は相乗(シナジー)効果を上げることといえます。それは、1 +1が5にも10にもなるような効果を上げることです。経営者の魅力の1つは、組 織を最大の力を発揮させるように仕向けることだといえましょう。 (*)事業分野規定については、別稿「事業分野を規定する」をご参照ください。 |