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2011/04/15
新商品開発の持つ意味
2002/12/17
<中小企業における新商品開発>
中小企業における3つの新商品開発(サービスも含みます)を紹介します。
1.用途変更
中小企業は大企業に比べて多くの研究開発費を投入することができません。ですか
ら、もともと持っている商品の用途を変更することで新商品とすることがあります。
例えば、女性向けのものを男性向けにするなどが該当します。
2.開拓(転用)
他社がやっていたことを自社に導入し、新商品としてそれを提供することです。
3.付加価値
既存の商品にサービス・付加価値を加えて新商品とすることです。
<新商品開発の持つ意味>
新商品開発の目的は、お客様のニーズの変化に歩調を合わせるための適応行為です。
ただし、今では企業の行為が顧客のニーズの先を行ってしまい、企業の新商品開発に
よって新たなニーズが生まれることもあります。これは、市場での競合商品との差別
化を企業が新商品開発で行ってきたことが要因です。よって、競合商品との差別化も
新商品開発の目的だとといえます。これらを合わせると、新商品開発は
商品の革新、企業活動・企業イメージのリフレッシュを実現する活動
といえるのです。
だとすれば、ゼロから新商品を考え出さなくとも良いといえます。上述のような「
用途変更」「開拓(転用)」「付加価値」であっても、お客様のニーズの変化に適応
すれば、もしくは、自社の差別化ができれば立派な新商品開発といえるのです。この
ようにみていくと、中小企業においても新商品・新サービスの開発は決して難しいこ
とではないということがわかります。
ただし、常に変化する顧客のニーズに歩調を合わせるために、また、自社の都合に
関係なく市場に投入される競合商品との差別化を図るには、ある一定の時期にだけ新
商品開発を行えばよいのではなく、日々継続して行わなくてはなりません。
しかしながら、中小企業の場合、大企業に比べて経営資源が限られています。その
ため、新商品開発においても絞り込んで行うことが必要になります。であるからこそ、
常に新商品開発の目的を明確にしておかなくてはならないのです。ただし、その根底
は事業分野規定に則していることが必須となります。
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