2011/04/15
中期計画の重要性第五講「管理会計」5-6
執筆者: staff
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損益分岐点の算式
2002/09/19
<損益分岐点売上高> 損益分岐点売上高は、利益がゼロのとき、つまり限界利益(売上高−変動費)と 固定費が等しい時の売上高を示します。計算式は以下の通りです。 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率 損益分岐点売上高が低くなれば、利益が出やすくなります。 自社の損益分岐点売上高を把握しておくと、損益分岐点売上高を超えた日以降の 売上高は全て利益になりますので、常に管理しておくと達成意欲が強まります。 <損益分岐点比率> 限界利益に対する固定費の割合を示します。計算式は以下の通りです。 損益分岐点比率=固定費÷限界利益 損益分岐点比率の数値によって、企業の状態がどのようになっているかがわかり ます。 損益分岐点比率>100% → 赤字の状態 損益分岐点比率=100% → 損益分岐点 損益分岐点比率<100% → 黒字の状態 なお、損益分岐点比率が100%以下の場合でも、割合によってその状態が異な ります。以下に主な状態を示します。 90〜100%の間の場合 → 赤字に転じる可能性の高い危険水域 80〜90%の間の場合 → 普通の状態 60〜80%の間の場合 → 優良企業 <経営安全率> 実際の売上高が、どれだけ売上が落ちたら赤字になるかという割合を示すもので す。計算式は以下の通りです。 経営安全率=1−損益分岐点比率 つまり、経営安全率と損益分岐点比率は、損益分岐点比率が低くなれば経営安全 率が高まり、損益分岐点比率が高くなれば経営安全率は低下するという関係にあり ます。 損益分岐点比率を下げるためには、別稿「変動費比率と限界利益率」で記述した 対策を打つと共に、固定費そのものの削減を考える必要があります。そのときに何 が削れるかという発想ではなく、許容予算の中でどう固定費を配分するかという発 想が必要です。 |