2011/04/15
中期計画の重要性第四講「財務会計」4-2
執筆者: staff
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経営者が知っておくべき損益計算書と貸借対照表のポイント
2002/08/26
<重要な財務に関する知識> 経営者は経営にかかわる全てに対して、専門家とも話のできる一定の知識をもつ ことが欠かせません。むろん財務についてもです。しかし実際には、財務の苦手な 経営者の方が多いというのが私どもの実感です。また、 財務の苦手な経営者ほど財務をおろそかにしがちで、財務に泣く というケースが多いのも事実です。そうならないためにも、財務に関するポイント、 特に損益計算書や貸借対照表といった、財務諸表(決算書)の見方は押さえておく 必要があります。 <財務諸表を難しくさせる要因> 財務諸表を難しく感じさせる大きな要因は、 数字の羅列である 用語がわかりにくい この2点だと思われます。しかしながら、経営者として最低限金額を把握しておく べき財務諸表のポイントは、それほど多くはありません。以下に損益計算書と貸借 対照表の押さえておくべきポイントを紹介します。 <決算書を見る13のポイント> ◇損益計算書上のポイント 1 売上高(一定期間における商品や製品の売上によって得た収益) 2 売上総利益(売上高から売上原価を引いて求めた利益、通常、粗利益とい われることが多い) 3 販売費(広告宣伝費などの商品等の販売に要した費用)・一般管理費(会 社運営に係る費用)の総額 4 営業利益(本業によって得た利益) ◇貸借対照表上のポイント 5 総資本(負債および資本合計欄) 6 流動資産(1年以内に換金できる資産) 7 受取手形(営業取引によって受け取った手形)と売掛金(未回収の代金) (合わせて流動資産に分類される売上債権という) 8 現金預金、受取手形、売掛金(換金性の高い資産で、当座資産という。流 動資産に分類される) 9 棚卸資産(製品や仕掛品などの在庫で流動資産に分類される) 10 固定資産(1年を超える期間で換金化(消費)される資産) 11 流動負債(1年以内に返済しなくてはならない負債) 12 長期借入金(返済期間が1年以上の借入金で、固定負債に分類される) 13 自己資本(資本合計) |