ワタミが11月10日に発表した2011年3月期中間(4―9月)連結決算によると、介護事業の売上高は前年同期比22.8%増の102億4400万円、営業利益は44.0%増の16億3900万円だった。新規施設の開設により入居者が増加するとともに、既存施設の入居率が高水準で推移したため、2ケタの増収・増益になった。
上期に開設した新規施設は5施設。これにより、施設数は52施設、定員数は3915人になり、累計新規入居者数は609人だった。上期末時点の入居率は、前年同期比0.1ポイント増の94.5%。渡邉美樹会長は「4大(おむつ、特殊浴、経管食、車いす)ゼロへの取り組みや認知症対応の強化などで、利用者の口コミが高水準の入居率を維持している」とした。
下期の新規開設施設数は9施設で、「半期で過去最高の新規開設になる」(桑原豊社長)見通し。既存施設の入居率の維持については、「引き続き高入居率を支える最大の要素である現場の人材教育に注力する」(清水邦晃取締役)という。
来期以降については、「関東の主要7大都市を中心に、来期と13年3月期にそれぞれ年間20施設を新たに開設し、14年3月期は30施設を新設する」(清水取締役)方針だ。
高齢者向け宅配事業は売上高が67億5900万円、営業利益が3億7100万円だった。会計方針の変更で収益は前年同期と単純比較できないが、第1四半期最終週の1日当たりの調理済み弁当の配食数が8万3000食だったのに対し、上期末時点の配食数は10万食を突破したとしている。
( 2010年11月10日 19:54 キャリアブレイン ) http://www.cabrain.net/news/