2011/04/18
中期計画の重要性第十二講「中期経営計画の策定2」12-5
執筆者: staff
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経営理念の重要性と明確化1
1998/10/23
ワンポイント情報 1998年 No.369 〜経営理念の重要性と明確化(1/2)〜 景気低迷が続く昨今、改めて「経営理念」「経営ビジョン」の重要性が見直 されて来ているようです。 そこで2回に分けて、「経営理念」とは如何なるものか、どのように明確に すべきであるかについて考えてみたいと思います。今回はその第1回目です。 1.「経営理念」とは如何なるものか? 「経営理念」とは 『経営者によって公表された企業経営についての信念体系であり、企業の 人間・社会における役割を明らかにするもの』 (岡本康雄氏 編著「現代経営学辞典」より) と表されています。一言で言えば、「企業経営に対する経営者の熱き想い」 であり、「何の為に事業をするのか」経営者自身の人生における企業経営 を通しての使命感を端的に表したものと言えます。 2.「経営理念」は、如何なる機能を発揮するのか? 1)好ましい「企業文化」を形成する為に 「元気な会社」を訪問するにつけ、共通して感じるのは、「従業員が生 き生きと働いている」事です。そしてその根本要因を分析すると、それら の会社の従業員は、決して「就社」でも「就職」でもなく、「就人」され ている事に気付きます。「就人」とは造語ですが、要するに「経営者の考 えや行動に共感、感動し、この人の元で働けば、必ず私は幸せになれる、 という確信を持って仕事をしている」状態を言います。 この「経営者の考えや行動」の規範となるものが「経営理念」であり、 この「経営理念」を熱く語り、実践し、浸透させ続ける事、そしてそれに 共感・感動するものが集まって企業という組織を構成する事。これこそが 「元気な会社」になる根源的要因と考えられるのです。 (あなたの会社には、給与が半年・1年支給されなくても付いてきてくれ る従業員が何人いらっしゃいますか?) 2)好ましい「経営体制」を確立する為に 好ましい経営体制の確立の為には、 「経営理念」→「経営ビジョン」→「経営戦略」→「経営計画」→「経営管理」 (一代) (10〜20年) (3〜5年) (1〜5年) のサイクルを回す事が重要であると言われています。 これらの関係を平たく言えば、 「経営理念」 :私は足が早くなりたい。 「経営ビジョン」:(目にみえるゴールとして)全国大会で1番になりたい。 「経営戦略」 :(全国大会1番になる為に)今の時代において、どのよ うな体質にすべきかを明確にし、その為に必要な要件を 明確にする。 「経営計画」 :必要要件を備える為に、具体的に5W2H(最後のHは How Much=予算)で行動計画を立てる。 「経営管理」 :計画が確実に実践されているかチェックし、対策・歯止 めをかける事ができる体制を作る。 事であると言えます。となれば、「経営理念」は全ての始まりであり、 これが明確でなければ、企業経営は何も始まらない、と言えます。 また、如何なる時代においても自社のポジションを見失う事なく経営する 為の羅針盤ともいえます。 「経営理念では儲からない」と言われる経営者の方がいらっしゃいます。 確かにその通りです。しかしながら、「経営理念がないと成長できない」 のもまた事実です。 この2回のレポートで、その本質についてご理解頂ければ幸いです。 次回は、「経営理念のまとめ方」「浸透のさせ方」についてお話したいと 思います。 |