2010/10/31
ドラッカー「創造する経営者」1・・知識が企業の成果を決定する「
執筆者: staff
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今回は、「創造する経営者」から企業と社会活動で『知識』という考え方が中核なものなのかを考えてみます。ここでも、ドラッカーの思考の基本「個と全体」のバランスが理解のよりどころです。(前回で個人の活動と世界の状況の絡みを記述した著作を紹介しました) 彼は、「本の中に知識はない・・本の中にあるのは情報である。知識とは情報を成果に変える能力である」と核心触れている。成果を上げるためには、情報を知った上で、それを適時適切に置き換え、かつ実践できる能力が必要である。 つまり、体系的な理論で事業を組み立て、それを仕事に落とし込み実際に活動して成果をあげるために有効なものの塊が『知識』です。あなたが多くの経営資源を持っていても、知識がなければ何も生み出せません。知識こそがすべての経営資源をコンプリートする重要な生産要素なのです。 企業における知識は、顧客・市場・流通・商品に貢献して初めて意義のあるものになります。・・・企業が長い時間をかけて商品を世に出しても顧客の購買力の交換の仲立ちとなる知識がなければ成果はあげれないし、社会へ貢献することもできません。 したがって利益は、その企業が持っている差別化された知識の質量の大きさにいいかえられます。知識は、あなたが知識を得たと勘違いしている手段(情報とかデーター)を成果に導くものとドラッカーは言っています。 次号で「知識の変遷の歴史」「知識を事業に結びつける(知識の事業化)」をドラッカーの「創造する経営者」から見てみます。おたのしみに。
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